高齢者見守りシステム(開発中)

弊社では、ドップラーセンサーを使用した高齢者の見守りシステムを開発しています。
はじめに
少子高齢化が進んでいく中、高齢者であっても自立して生活ができ、介護・医療にかかる費用を削減することが求められています。そのために高齢者の健康維持が重要となり、健康や生活が悪化する前に、異常・異変を事前に早期発見していくことが課題となります。従来は、家族・近隣住民が高齢者の生活を見守ってきましたが、現代社会においては、独居高齢者の増加、地域コミュニティの希薄化により、この見守りが困難になっています。
弊社ではこれらに対応するため、ドップラーセンサーを使った独自の見守りシステムを開発しました。センサーが人間の「体の動き」「呼吸」を選別し、健康状態をリアルタイムで検知し、異常発生時には見守りをする方のスマートフォンやタブレット端末、PCなどに逐一お知らせします。このセンサーシステムを使えば、24時間連続しての見守りが可能になります。

特徴
 ・身体にセンサーを装着する必要がなく、ベッドや室内に設置することで、動きを検知できます。このため、装着確認、配線、電池等の面倒な作業がありません。
 ・センサーが使用する電波は、微弱なため身体や医療機器に影響を与えません。
  (※病院等で、高度な医療機器をご使用の場合は、ご相談ください)
 ・センサーによる身体の動きを検知するため、カメラによる見守りシステムのような監視されている感覚を与えず、プライバシーの問題がありません。

システムの構成例

<システムの概要>
  ・居宅(施設においては居室)に、当社センサーを設置します。
  ・センサーからは24時間、見守りデータ、異常・異変アラームがクラウド上にあるデータセンターに送信されます。
  ・生活情報、異変・異常アラーム、データセンターのデータ分析による気づき情報は、見守りをおこなう介護者(コールセンター、施設スタッフ、在宅介護・看護スタッフ)やご家族に対し、スマートフォンやタブレット端末、PCなどを通じて提供されます。
 <システムのメリット>
  弊社センサーシステムのメリットは主に3つあります。
  1.高い検知精度と簡単な操作性
ドップラーセンサーによる見守りシステムは、検知精度(微弱な動きや呼吸の検知)が一般のセンサーより優れています。また身体に装着する煩わしさや、定期的にメンテナンスを行う必要がありません。このため、高齢者に精神的、肉体的な負担を与えません。
  2.安心な価格設定 
     ・データ、異変・異常アラームは、データセンターに集まり、データセンターからコールセンター、施設スタッフ、在宅介護・看護スタッフへ提供するため、料金はセンサー利用料(レンタル、リース)、データセンターの利用料のみの負担となります。このため施設や事業者(訪問介護、看護事業者、コールセンターなど)が、見守りシステムを構築されるより安価にサービスが提供できます。
      3.お客様の仕様に合わせたシステム、サービスの提供
データセンターでは、多数の高齢者の生活分析を常に行っており、より精度の高い異変・異常の発見、生活分析が可能なため、お客様のご要望により様々な施設、事業者向けに独自にカスタマイズされたシステム、サービスの提供ができます。
 <提供する情報・アラームのケース>
  @生活パターン・活動量

Aは、日中活動が多く、夜間はお休みの方、Bは日中、夜間の動きに差がない方、Cは、夜間の動きが多い方、通常は認知症や身体状況が悪くなってくると、A→B→Cへと移っていくと考えられます。活動量が少なくなれば、抑鬱状態、生活意欲低下が推定されます。
  A場所の特定
   現在どこにいるのか、生活の主な場所が特定できます。例えば、ベッド上での生活が多くなれば、健康状態が悪くなっている、食事の動きがなくなれば低栄養などが心配されます。存在場所が変わってくれば、生活に変化が起きていることが推定できます。また所在が分からなくなれば、徘徊、けがや病気で動けなくなっていることなどが推定されます。
  B睡眠の状態(安定状態、呼吸有無(呼吸数)、寝返りの有無)
   睡眠中の状態がわかります。十分な睡眠がとれているか、熟睡できているか、夜間のトイレへ行く時間・回数、寝返りの有無等が推定できます。施設の場合では、睡眠薬の投与計画、夜間のトイレ介助、寝返り介助などに活用できます。
  C呼吸の状態把握
    ベッド上で呼吸の変化が検知されれば、緊急を要する変化が起きていることが推定されます。
  Dその他追加システム
    センサーにオプション機能を追加することができます。例えば温度センサーを追加することで、熱中症の予防や、快適な生活ができているかを判断できます。また呼出しスイッチを追加使用することで、緊急時に自身で助けを呼ぶこともできます。
 当社は見守りシステムの開発、製造、データセンターのサービスまでを、大学や研究機関と連携しながら、独自開発をしております。このため、それぞれの高齢者、施設・介護業者様の状況やサービス形態にマッチングしたご要望にお応えができます。ご要望、ご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。